音楽は楽しい気分にならないとできません。
ですから、叱ったり、無理強いすることは一切ありません。
子どもがやる気になるまで、他の教材を活用しながら辛抱強く待ちます。
モットーにしていることは、「もうちょっと頑張る」です。
子どもが少し難しがったり、嫌がったりしたときに、先生や親が同調してしまわないで
「もうちょっとだけ頑張る」よう上手に励ますなら、子どもたちは「頑張ったらできる」という自信を持てるようになります。
伸び悩む生徒の多くは家庭での練習方法に問題があります。
代表的なものに
こうした悪い習慣を断ち切るために、家庭でどのように練習したらいいのか、その方法をレッスンで実際に再現して教え込むようにしています。
本来なら新しい曲をもらった時が一番ワクワクして楽しいはずなのに、音符があまり読めなかったり、どう弾いたらいいか分からなかったりする子は、新しい曲に挑戦することを苦痛に感じ、おけいこそのものをしたがらなくなってしまいます。
そういう子を育てたくないのでポコアポコでは、音符カードを用いて目標タイム内で読めるようタイムを計っています。加えて5線上に音符を書かせる宿題を毎回出しています。
さらに自作のリズム打ちプリントを用いて、生徒が弾いている曲より難しいリズムを習得させています。
誰でも早く次の曲に進みたいと思うのは自然なことです。
しかし不揃いな音で弾いていたり、音楽とは程遠い演奏をしていても、つっかえないで弾けたら合格してもらい、次に進むという悪い習慣をつけてしまうと、完成度の低いレベルで満足してしまう生徒を育ててしまいます。
こうした生徒を生み出さないために、レッスンではその生徒が達成できると思われる範囲内で、音楽的に完成度の高いレベルを目指すよう一曲一曲を丁寧に指導しています。
ポコ・ア・ポコ(poco a poco)はイタリア語の音楽用語で「少しずつ」という意味があります。
毎日コツコツ練習を重ねて、少しずつでもいいので進歩してほしいという願いが込められています。